「Tribute」を発表した Heine は、「Dalliance」と同じように、1 つの印刷物 (1565 年頃に印刷された活字見本の復刻版の写真コピー) をモデルとして使用するという手法を採用しました。この見本は、フランスのパンチカッターである Francois Guyot が 1544 年と 1557 年に彫った書体を使用していました。Guyot は、先人の Garamond や Griffo ほどの影響力はありませんが、独創的な文字の扱い方や全体を通じた独特のアプローチは、Heine の美意識に訴えかけるものがありました。また、「Renaissance Antiqua」をベースにフォントをデザインすることは、Heine にとって長年の願望でもありました。彼は次のように述べています。「特に小さいデザインサイズの文字は、その古風な感じに惹かれます。このフォントは、それ以降の書体に比べて装飾が少なく粗削りなため、初期の印刷処理における素朴な職人技が目を引きます。3 世代目のコピーをモデルにしたことで、細部が不明瞭な分、Heine が個々に判断する余地が生まれ、明らかに現代的な解釈がなされつつも、過去とのつながりが保たれています。
書体デザイナー兼看板制作者である仲間の John Downer は、この作品を次のように表現しています。「Frank Heine の『Tribute』は、その引き出しに『書体への風刺』の要素があるのは明らかですが、その事実をもってこの作品を 1 つのカテゴリに押し込めることはできません。Heine は、パロディの域を超えて、個人的探求の領域にまで踏み込んでいます。彼は、私たち手彫り書体の専門家が、復刻版に歴史的正確さを求め、それを評価し、期待するという態度を取る中で維持してきた、多くの伝統的な前提に異議を唱えています。その結果が、カリカチュア、オマージュ、錬金術、空想的な再解釈が独自の形で融合したこの作品です。『Tribute』は、Guyot が母国フランスで学んだスタイルを連想させますが、それは主に、オリジナル作品という歴史的フィクション (オリジナルではありえませんが) の出発点としてであり、独自の長所と短所があります。」
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